フィンランドの指揮者、サーシャ・マキラは、オペラや交響楽の分野において彼の世代で最も卓越した才能の一人としての評価を得ている。2012年4月より冒険的なプログラミングで知られる室内オーケストラ、セント・マイケル・ストリングス (St. Michel Strings または Mikkelin Kaupunginorkesteri) の音楽監督である。それ以前にはフランス国立管弦楽団にてクルト・マズア氏の副指揮者として三年間、またクリーブランド管弦楽団のフランツ・ウェルザー=メスト氏の副指揮者を二年間務める。短期間のうちに、バロックから現代までの幅広いレパートリーを持つ多才なアーティストとして知られる様になる。
フィンランド国内の主要オーケストラとの定期的な演奏会の他、ロシア、イギリスを始めとするヨーロッパ諸国から南アフリカや北アメリカまで、客員指揮者として活発な活動を行っている。オペラの分野での世界初演では、「Free Will」(2012年、サヴォンリンナ・オペラ・フェスティバル)、「Lovers of Mankind」(2009年、ムジカ・ノヴァ・ヘルシンキ)、またフィンランド初演ではフィリップ・グラスの「流刑地にて (“In the Penal Colony”)」(2006年、ヘルシンキ・スカラ・オペラ)、「恐るべき子供たち (“Les Enfants Terribles”)」(2005年、ヘルシンキ・スカラ・オペラ) がある。
元はチェリストであり、シベリウス・アカデミー (フィンランド)、またサンクトペテルブルグ音楽院 (ロシア) で指揮を学ぶ。 2009年にアスペン音楽祭の指揮アカデミーに参加、2006年の第6回ヴァフタン・ヨルダニア国際指揮コンクール (アメリカ) 入賞、また2005年のスウォン国際指揮コンクール (韓国) 入選。